大津ススヌのドドド底辺日記

金なし、人脈なし、社畜ゆえに時間なしの3連コンボを備えたドドド底辺人間による漫画日記(たまに文だけも)。底辺日常を気ままに漫画にして描いていきますのでよければ読んで下さいませ。

ロックに人生を捧げたフジファブリック志村正彦、「若者のすべて」という名曲を生み出した今は亡きカリスマ。

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ここの所、色々あって参ってはいたんですが、その時ずっと頭の中で流れている曲がありまして


それがロックバンド、フジファブリックの名曲
「若者のすべて」

でした。


今回はその名曲を生み出した、今は亡きフジファブリックの元ボーカル。
志村正彦氏
そして「若者のすべて」について語ってみようと思います。


志村正彦とは?

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※志村氏は一番左の方です。

引用元:フジファブリック Official website

志村 正彦
しむら まさひこ
1980年7月10日 - 2009年12月24日(享年29歳)
ロックバンド・フジファブリックの元ボーカリストまたギタリスト


29歳の若さで亡くなり、フジファブリックのボーカルを務め、当時のフジファブリックの殆どの楽曲の作詞・作曲を務め、紛れも無いバンドのフロントマン。
当時ニュースで、その悲報を聞いた時、大変ショックを受けた記憶があります。


死因は不詳。


本人のブログなどを見ていて自身を
「作曲マシーン」
と言うほど、音楽にストイックな人だったと思うので(1日1曲の作曲しているとブログに書いてた時期があった位(°_°)すご。。)
無理をしてしまったのかな。。と個人的に勝手にですが思ってます。


いや、こうゆうのを勝手に言うのは良くないと思いますが、、一曲でもいい楽曲を残していきたい、というストイックな方なのは間違いないです。


奥田民生氏を尊敬しており、音楽を始めたきっかけもそう、楽曲にも影響が見てとれます。
交流があったようで志村氏の死去から数日後のライブで、奥田氏が「茜色の夕日」を泣きながら弾き語っていました。
言い切れない辛さがとても伝わりました。


また氣志團の綾小路翔氏がバイト先の先輩だった時代があり、ミュージシャンやめようと相談したところ
綾小路氏が「辞めるなら「茜色の夕日」を俺にくれ」
と言われて、志村氏がミュージシャンをやめるのを踏みとどまった、という逸話もきいたことあります。(笑)
(本当かどうかはわかりませんが綾小路氏が言っていたはず(°_°))


歌に特徴がある人で、独特の魅力的な歌声と歌い方で耳と記憶に残らせる、そんなボーカリストだと思っています。


志村正彦の作詞する言い切らない歌詞の美しさ

生前の志村氏のインタビューでこんな感じの事を言っていた記憶があります。


ラブソングを作るとして
君が好き
という歌詞は書かない。

僕なら
君のことは嫌いじゃない
という表現をすると思う。


その方が、想像次第ですごいラブソングになると思うから。


細かくは違うかもしれませんが、こういうニュアンスで自身の作詞法を語っていたと思います。


志村正彦氏の作ったフジファブリックの曲が好きで、色々聞いていますが、まさにこれこそ志村正彦の歌詞の良さを語る上での真髄だと思っています。


言い切らない美学といいますか。。^_^;
具体的に書き過ぎず、絶妙な言葉選びで聴き手に想像させて、深い楽曲にしていく歌詞。


「若者のすべて」の大事な大サビのフレーズでも、他の音楽家ではあんまり無いような詩があります。


ないかな
ないよな
きっとね
いないよな


大事な大サビでこんなボンヤリしたどっちつかずな詩あります⁉︎(笑)
すごいあやふやなんです。
でもこの歌詞だからこそ、ものすごい迷いや弱さや不安だったりが伝わり、とても切なくなる感じに聞こえるんです。凄い。。


あと、ノスタルジックさを感じる世界観も特徴だと思います。


切なく美しい楽曲、変態的な楽曲等、、志村正彦の幅広い表現方法。

この人は切なく美しい楽曲が上手い。
フジファブリックの楽曲でそう言った曲といえば

若者のすべて
茜色の夕日
陽炎
赤黄色の金木犀

あたりが有名かと、個人的には思います。
どの曲も切なくなること必至で、美しい歌詞の世界観に浸れること間違いなしでおススメです。


しかし、志村正彦氏の楽曲の魅力はそれだけでは無い。


自分が初めてフジファブリックの楽曲は
「銀河」
という曲でして

あまりにも独創的で、怪しく、変態的で度肝を抜かれた記憶があります。


このぶっとんだ変態性こそが志村正彦氏の作る楽曲のもう一つの魅力だと思っています。
そう言った曲の中で個人的にオススメは

TAIFU
銀河
夜明けのBEAT

あたりが好きです。

TAIFUのサビの歌詞なんて

飛び出せレディゴーで
踊ろうぜ
だまらっしゃい

ですからね!意味わからんけどなんか曲に乗るといい感じ(笑)


また、アルバム曲を聴くとロックな曲からアコースティックな曲、変わった曲、めちゃポップな曲(ロマネなんか好き)など色々ありますので、とにかく表現の幅が広く、魅力的なミュージシャンだと思います。
興味がある方はアルバム曲も聞き込んでみて欲しいです!


落ちた時に沁みた名曲、「若者のすべて」


フジファブリック (Fujifabric) - 若者のすべて(Wakamono No Subete)
まあ、個人的に最近ものすごく落ちたんですが、何故か頭にずっと「若者のすべて」がずっと流れていまして、改めて聴き直して「名曲だな」と思ってしまいました。


特に青春してるわけでも無いのに、えらく共感してしまって。


やはり、色んな人に共感できる楽曲というのは改めてすごいな、名曲だな、と。
そして同時にこの曲をいい曲だ、と語り継いでいる日本人は素敵だな、と(笑)


この曲の良いところはまず、イントロがいい!
もうこの時点で世界に引き込まれます。


すごくシンプルなピアノの単音の繰り返し。。これがいい。
夕方5時のチャイムじゃ無いけど、何か切ないシンプルな二分音符、引き込まれます。


絶妙な情景を映し出す歌詞もよく、
真夏のピークは去った
から始まるストーリーはノスタルジーかつ胸が苦しくなるような世界、引き込まれます。


そして、この曲、何回聞いても


恋人との別れのようにも取れるし
友達との夏の思い出のような曲にもとれるし

どうとでも受け止められる、不思議な歌詞なんですね。
そして必ず切なくなる。
まさにこれが志村氏の狙いだと思いますが。


それ故に自分みたいなものでも共感してしまう、と言うことになるんでしょうm(._.)m凄いな。。


そして、この曲に「若者のすべて」名付けたセンスに脱帽です。


志村氏死去後のフジファブリックについて

バンドの要のフロントマンを失ったフジファブリックですが、その後はギターの山内総一郎氏がギター、ボーカルとなり活動しています。


正直な所、自分は当時どうなるんだろうってかなり思ってました。
それは、当然でバンドのボーカルというのはそれ程重要で、なおかつ志村氏は作曲もほとんどしていたわけですから。


だけど、いい意味で予想を裏切られた。
言うまでもなく、フジファブリックは衰えることなく、現役バリバリで楽曲を制作し支持され、フェスからメディアまで今も出まくっている。
結果を残し続けている。


とある番組で、現ボーカルの山内総一郎氏が志村氏を失った事を語った後
「ECHO」
と言う曲を熱唱して弾き語っていました。


今もこれからもフジファブリックは、心は志村正彦氏と一緒に活動していくんだ、と思いなんだか嬉しくなりました。