大津ススヌのドドド底辺日記

金なし、人脈なし、社畜ゆえに時間なしの3連コンボを備えたドドド底辺人間による漫画日記(たまに文だけも)。底辺日常を気ままに漫画にして描いていきますのでよければ読んで下さいませ。

【NUMBER GIRL】ナンバーガールという伝説的バンドについてとアルバム紹介。新宿ロフトにて復活ライブ感想【ナンバガ】

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自分の中でトップレベルで好きなロックバンド。


はっきり言って聴く人を選ぶ音楽ではあるし、
みんなにおすすめ!という訳でもない。


そのジャギジャギに
乾いて歪んだギターロックの音、
ナンバーガールにしか出せない焦燥感溢れる世界。


専門家でもないし難しい事はわからないけども
自分にとって音がとにかく
カッコよくて好きなのです。


ナンバーガールというロックバンドとは?

ナンバーガール(NUMBER GIRL)
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引用元:UNIVERSAL MUSIC JAPAN

1995年8月に福岡で結成された
オルタナティヴ・ロックバンド。


人気絶頂の中、2002年11月30日に解散し
2019年2月15日に再結成を発表した。


メンバー
向井秀徳(ボーカル・ギター)
田渕ひさ子(ギター)
中尾憲太郎(ベース)
アヒト・イナザワ(ドラムス)


の4人からなるバンドです。
音楽性とは違い、
4人の見た目はいたって普通です(笑)


ボーカル・ギターの向井秀徳
作詞作曲を担当し
エモく叫ぶのが印象的。


詞の世界観が独創性に溢れており
焦燥感を感じる悲しくどこか虚無感があり
世にある諸行無常を綴る切ない印象。
和を感じ、変態性や渋さがあり
少女だったり、性的衝動だったり
猫がよく出てくるイメージ。


音源に関しては
ボーカルの声をおそらくあえて
ボリュームを下げており、
(特に二枚目のアルバムまで)
ビシビシと楽器の音が伝わってきます。



かなりの酒好きで
ライブ中、ビールを飲んだりする場面もあり
いい意味でのロックな男を感じる部分も。



いわゆるアーティスト、職人肌、芸術家気質で
話す事もどこか独特な人であり、
たまにズレてるような事をいったり
(本人は真剣かな?)
面白い人です。


「this is向井秀徳」がもはや
彼の名刺代わりの挨拶です(笑)


確実にナンバーガールの世界観を作っている
フロントマン。


ZAZEN BOYSというバンドもやっています。
こちらもかなり洗練された尖った音を奏でており
相当に音作りにこだわりのある方だと思います。



ギター 田淵ひさ子
こういったバンドでメインのギターが
女性がやってるって言うのも珍しいですね。


しかしこのひさ子氏のギターがすさまじい

ギターが泣いている

と初めて音楽で思いました。
訴えてかけてくる狂気にも似た
鬼気迫った音を奏でてくれます。


プロが選んだギタリストの
のランキングで数少ない女性で選ばれていたのも
見たことあります。


解散後はbloodthirsty butchers、Toddle、PEDRO等で活動しています。


ドラム アヒト・イナザワ
向井氏の「ドラムス、アヒトイナザワ!」
の掛け声でお馴染みの
ドラムのアヒト・イナザワ氏


ダイナミックに手数の多いドラミングが特徴的。


「INAZAWA CHAINSAW」
という曲ではイナザワ氏の狂った程の手数の
ドラミングが聴くことができます。


ナンバーガールの解散後、
初期のZAZEN BOYSのドラムとして
活動していました。
また自身がボーカルを務めるバンド
VOLA & THE ORIENTAL MACHINE
を結成し活動。


ベース 中尾憲太郎
中尾憲太郎氏のベースはまさにバンドの支え。
他の方達が個性的な演奏なのにもかかわらず
うまく合わせて曲全体を
成立させてるように感じます。


前に出過ぎず、かと言って
引っ込みすぎてもいない。
安定、絶妙なバランス感があるからこそ


上手い。


ナンバーガールという尖りまくった音楽が
ここまでの人に受けるのは彼の安定した演奏が
あるからこそ。


著名人にもファンが多い、そして音楽界に与えた影響


著名人にもファンが多く、
星野源(透明少女をライブで歌ってたらしい)
YUI、又吉直樹、橋本愛、川谷絵音、宮藤官九郎。。。


などあちこちで聞きます。


そして音楽界、ロック界に与えた影響も
数知れず。


椎名林檎氏がおっかけをやっていた、
というのを聴いたことあります。


解散後の向井氏のZAZEN BOYSというバンドの
アルバムでゲストボーカルとして共演しています。
林檎氏の作品でも共演してましたね。


そして何より
影響を受けたロックバンドが多く出てきていると思います。
それほど邦ロック史に与えたナンバーガールの
影響力はすごいものがあると思います。


ASIAN KUNG-FU GENERATION(アジカン)の
初期なんかは影響を強く感じましたし、
きのこ帝国、凛として時雨、Base Ball Bear(ベースボールベアー)、tricot、ヒトリエ等々。。


最近話題になった天才少年、
崎山蒼志君

影響を受けてるのだとか。
どことなく向井秀徳感、、感じますね(笑)


ナンバーガールのアルバム紹介

SCHOOL GIRL BYE BYE

こちらはインディーズ時代のファーストアルバムになります。
正直な所この作品は、
初めて聴く人にはおすすめしづらいかな。。
と個人的には思っています。


まだ若く1stと言う事ともあり
お世辞にも演奏、ボーカル等
完成されているとは言いずらい。。(^_^;


しかしながらナンバーガールの世界観は
確かにあって。
その後のナンバーガールとは
音の毛色は違うように感じますが
キラキラな爽やかさを感じる
まだ青い若いゆえのこの作品でしか味わえない
ナンバーガールを聴くことができます。


OMOIDE IN MY HEAD

IGGY POP FAN CLUB


といったライブで定番の
ファンからも愛されている楽曲が入っています。


School Girl Distortional Addict

二枚目のアルバムになりますが
この作品がメジャーでの1枚目のアルバムに
なるのでファーストアルバムでいいのかな?
まぁいいや(^_^;)


爽やかめな音の前作に比べ、
演奏力も高まり、
音は衝動的で激しく鬼気迫る感じが出てきます。


いわゆる知っている人がイメージする
ナンバーガールの音になったのは
このアルバムからだと思います。


ですが、前作の爽やかさと青さも
残っており、なんとも言えない若いならではの
切ない衝動、焦燥感を表現しています。


代表曲といってもいい

透明少女

NUMBER GIRL - 透明少女

が収録されており、
比較的聴きやすいアルバムではないかと個人的には思います。


SAPPUKEI

三枚目、メジャーでは
二枚目のオリジナルアルバムになるこの作品。


THEナンバーガールって感じの音。
爽やかさや青さはなくなり
音はより尖った重く激しい鬼気迫った演奏へ。


タイトル通り、殺風景に感じる
無機質ながら冷たくも怒り、緊迫感を感じる世界観
はもはや圧倒。


プロデューサーにデイヴ・フリッドマンを起用し
音自体にも磨きがかかっています。

TATTOOあり
TRAMPOLINE GIRL
SPPUKEI

あたり好き。


このアルバムが一番好きという方も
多いんじゃないでしょうか。


NUM-HEAVYMETALLIC

メジャー3rdアルバム。
現状、最後のオリジナルフルアルバムになります。


自分はこのアルバムが一番好きで
名盤と思っています。
それほど完成度が高く感じました。


前作に続きデイヴ・フリッドマンがプロデュースに
入り制作された今作。
こちらも初期のような爽やかさはなく
鬼気迫るギターロックサウンドに
和の要素を加えた個性的な作品です。


SAPPUKEIほど激しい曲は少ないかな、
という印象。
しかしどの曲もフックが効いていて
重く突き刺さってくる。
音がかっこいい。


ナンバーガールでは有名曲である

NUM-AMI-DABUTZ

NUMBER GIRL - NUM-AMI-DABUTZ


印象的なイントロと
念仏のような向井氏の語りラップ。
後のZAZEN BOYSの原型とも言える曲です。


個人的に他に好きな曲は

INUZINI
MANGASICK
性的少女
Frustration in my blood

特に
Frustration in my blood
は、終盤のひさ子氏の暴走しだしたかのような
ギターの音は
泣いているのか、叫んでいるのか、
と思ってしまう程、
何か自分に来るものがありました。


ライブアルバムだけどぜひ聞いてほしいおすすめアルバム「サッポロOMOIDE IN MY HEAD状態」

再結成前の最後の札幌で行われた解散ライブを
音源化したアルバム。


ナンバーガールは4枚の
オリジナルアルバム以外にも
NG集、ベストなど色々と出ていますが
とにかくファンの人でこのアルバムを
聞いてない人がいたらぜひ聴いてほしいと
思ってます!


ライブアルバムって基本的にあまり
好きじゃないんですよ、
だけどもこのアルバムは別格。


ナンバーガールはライブでこれ程までに
力を発揮するバンドなのかと思い知らされました。

もしかしたら他のオリジナルアルバムより
聴いているかもしれない。。(笑)


ライブアルバムってCD音源用に作ってる感じがしなくて
(演奏してる方もその会場の客に対して演奏してるわけですし)
音質とか。。
っていうイメージがありますが
音質めちゃいいです。


CD音源と違い、向井氏のボーカルが
はっきり聴こえるのも新鮮。
そしてオリジナルアルバムより
演奏のテンションが高い気がします(笑)
最後のライブという事もあるかもしれない。


演奏自体もCDと変わらず
演奏技術の高さを感じます。


後、初期の曲がオリジナルアルバム時と
全然雰囲気が違ったりして面白いです。


OMOIDE IN MY HEAD
もはや別曲と言っていいくらい
カッコよく化けてます(笑)
イントロで客全員が一体になっての
「オイッ!」
は鳥肌もの。


超おすすめライブアルバムです。


NUMBER GIRL 新宿ロフトの復活ライブ行ってきた!!

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2019年7月27日(土)
新宿ロフト


いやー、知った頃にはもうすでに解散してた
バンドでしたからね、まさかこんな日が来るとは


チケット自体争奪戦になっててプレミアチケット
となってました。

転売屋が高値で売りさばく自体が起こり
ナンバーガール公式の方も転売対策を始めていました。
(入場時かなり厳しめに身分チェックされましたので
転売から入手するのはお勧めしません!入れない可能性高いです!)


Twitter先行予約など落ちまくりで諦めてましたが
なんとか自分は5回目の挑戦で
奇跡的にチケットを
ゲットする事ができました\(^o^)/


正直、体調あんま良くなかったんですけどね、、
もう何が何でも行きたかったんで行きました(笑)


17年ぶりに再結成という事で
どんな演奏になっているのか
とても興味がありました。


それほど17年という期間は長すぎるし
演奏に変化があってもおかしくないし
変わったとしても、変わらなかったにしても
それはそれでいいな、なんて思ったりしつつ(笑)
(現在の向井氏のZAZEN BOYSを見ても
キレキレなので心配は
全くしてなかったけど(^_^;))


結論
変わってない。



いや、もっと言うと年齢と色々な経験を
重ねた事で深みが出た様な。


一曲目が
鉄風 鋭くなって

NUMBER GIRL - 鉄風 鋭くなって

な時点でバリやばい状態なんですが
演奏を聴いても


これこれっ!!
本物だー!!←当たり前

ってなっちゃいました。


初っ端からライブハウスのテンションは跳ね上がり
あっと言う間にそのままのテンションで
駆け抜けた感じ。


あのナンバーガールが帰って来たのは
間違いないです!


そしてまさかの
OMOIDE IN MY HEAD
を2回演奏。


感極まってライブで初めて泣いてしまった。。


セットリスト
1.鉄風 鋭くなって
2.裸足の季節
3.タッチ
4.omoide in my head
5.ZEGEN vs UNDERCOVER
6.YOUNG GIRL 17 SEXUALLY KNOWING
7.透明少女
8.水色革命
9.日常に生きる少女
10.Sentimental girl's violent joke
11.DESTRUCTION BABY
12.NUM-AMI-DABUTZ
13.TATTOOあり
14.EIGHT BEATER
15.IGGY POP FAN CLUB

アンコール
16.omoide in my head
17.トランポリンガール
18.I don't know

たまらんセトリですね。


MCは軽く程度に
向井氏が
「お久ーかたぶーり!」
を連呼していたのが印象的でした(笑)


いやーほんと良かった。


再結成について

誰か一人でも死んだらできない。


あと、稼ぎたい。


との事からのタイミングが合っての
再結成の様ですが
稼ぎたいっていうのも気持ちいいですね。
下手に綺麗事いうよりも。


ナンバーガールの再結成なんて
誰も損する人いないじゃないですか(笑)


win-win過ぎる。


音楽のテンション的にもこういった音楽は、
年をとるごとに演奏が
難しくなりそうですしね。


何はともあれ
最高の再結成ライブでした。
果たしてこれが1年後には辞めているのか、
はたまた今後も続けて見れるのかわかりませんが


どちらにせよ、
リアルタイムで見れなかった僕にとっては
再結成によって生であの音楽が聴けて見れた事。


今、現在進行形で
ナンバーガールが活動している。


という事実があるだけで
僕は感謝しかないのです。

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